12月14日、東京国立近代美術館で開催中の「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」展に学部生と大学院生で見学に行きました。
今回は、東京国立近代美術館の学芸員で、坂上ゼミ卒業生の桝田倫広先生にご教授いただきました。
熊谷守一は、絵画における種々の効果を具に研究し続けた画家です。
暗闇や室外の逆光など、光によってものの見え方が異なることに着目し、同一構図で色味のみ変更した作品を複数枚制作したり、
同一主題で90度回転させた作品を制作して作品の向き次第で印象が大きく異なることを示したりしました。
今回、200点を超える展示作品から、それら守一の研究の過程を細かく観ることが出来ました。
また守一の作品には、ゼミ生たちの研究テーマでもある、印象派やアンリ・マティスなど19~20世紀フランス画家の影響もみられ、勉強になりました。
桝田先生には、熊谷守一だけでなく、東京国立近代美術館の成り立ちや収蔵コレクションについてもご解説いただき、大変有意義な見学会となりました。
[ 文責:米桃子 ]