奈良合宿 (10/31〜11/2)
第9期坂上ゼミで、奈良での2泊3日の秋合宿に行ってまいりました。
今回の合宿では、美術史の先生である星山晋也先生、肥田路美先生、楢山満照先生もご一緒に、奈良の様々な場所を巡りました。
【1日目】
宿に集合した後、興福寺、奈良県庁、正倉院、東大寺を巡りました。
少し前に中金堂が再建されたことが話題となった興福寺の国宝館では、阿修羅像など有名な国宝や重要文化財を間近で鑑賞しました。
そして、東大寺では戒壇院、二月堂、法華堂、大仏殿を先生方の解説を伺いながら巡り、初日から多くのものに触れ、学ぶことが出来ました。
【2日目】
2日目は秋篠寺と平城京跡、唐招提寺、薬師寺を巡りました。
唐招提寺の金堂では5m近い大きさがある盧舎那仏坐像、千手観音立像、薬師如来立像の3体が並んでいる様子は圧巻でした。
金堂を見学した後に訪れた、唐招提寺を建立した鑑真和上の墓所と伝えられる開山御廟の前で先生方から様々なお話を伺うと、戒律を伝えるべく遠い日本に渡ってきた鑑真和上の強い思いをさらに強く感じさせられました。
また、首から上と下で作られた時代が違うという珍しい伎芸天像がある秋篠寺では、芸能の司る女神である伎芸天からご利益を頂こうと、ダンスや音楽サークルに所属しているゼミ生数名がお守りを購入している場面も見られました。
多くの場所を訪れ、長い距離を歩いた2日目ですが、歩いている途中でも様々な発見をすることが出来た、とても充実した1日となりました。
【3日目】
最終日の3日目は奈良国立博物館で開催されていた正倉院展を周った後にグループ別に分かれて行動し、その後には新薬師寺と春日大社を訪れました。
正倉院展では珍しい素材や高い技術を駆使して作られた、華麗で美しいものが多く展示されており、長い時が経った現代でもなお美しさと輝きを保ち続けていることへの驚きと感動を隠せませんでした。
グループ別行動では昼食やスイーツを楽しんだり美術館や博物館を巡るなど、それぞれのグループごとに楽しい時間を過ごしました。
合宿での3日間では、美術史の先生方から詳しい解説を間近で伺いながら、奈良の様々な場所を巡るというなかなか出来ない貴重で贅沢な経験をすることができ、奈良に流れている、深く長い歴史の流れの一片に触れられたように思えます。
お天気にも恵まれ、3.4年生合同の初めての合宿はとても実りある楽しいものとなりました!

[文責:野原悠里]