2021年10月26日、ゼミ生たちでアーティゾン美術館へ見学に行きました。
常設展に加え、二つの企画展(『M式「海の幸」森村泰昌 ワタシガタリの神話』、『印象派 ~画家たちの友情物語~』)、さらに特集コーナー展示(『挿絵本にみる20世紀フランスとワイン』)と大変充実した展示内容でした。
『M式「海の幸」森村泰昌 ワタシガタリの神話』展では、石橋財団のコレクションより約70点の絵画、素描、映像作品等の作品群が紹介されており、そのうち50点以上は本展覧会のために制作された森村泰昌による新作でした。展覧会では森村氏の習作、さらにスケッチやメモなど創作のプロセスを見ることができ、彼の創作に対する情熱が感じられ興味深く鑑賞しました。
『印象派 ~画家たちの友情物語~』展では、石橋財団が所蔵する19世紀に活躍した印象派画家たちの名品が展示されていました。親しい交流のあった画家同士の作品が並んで展示されており、互いに与えた影響や関係性を新たに知ることのできる良い機会となりました。
特集コーナー『挿絵本にみる20世紀フランスとワイン』では、20世紀フランスの画家たちが制作した、ワインや蒸留酒をテーマとする版画の挿絵本等が展示されていました。当時のフランスにおいて、名産品であるワインが人々の生活にいかに根付いていたのかを、視覚的に知ることのできる作品展でした。ワインの原材料である「ブドウ」の原産地ごとに異なる畑の風景や、人々がワインを楽しんでいた場所の風景など、色鮮やかな作品が多く、楽しみながら見ることが出来ました。



新型コロナウィルスの影響でなかなか機会に恵まれず、今回が12期・13期生で行く初めての美術館見学でした。一人一人が様々な作品に触れ、作品について考えることのできた良い機会でした。新型コロナウィルスの感染状況にもよりますが、今後ゼミ生で美術館見学に行く機会が増えることを祈るばかりです。
【文責:菊地玲那・日下優奈・水谷柚佑佳】