【学部】韓国合宿

私たちは9/12から9/16にかけて韓国合宿を行いました。合宿において韓国の大学の先生方や学生の方々との交流、班に分けての調査・見学を通して韓国の美術や建築、文化を学びました。

・ソウル市内見学(9/12)(文:中村由佳)

金浦国際空港からホテル到着後、成均館大学の慎ジュンジン先生の案内でソウル市内のまちあるきを行いました。

ソウル市庁や清渓川広場、光化門広場などのスポットを合計3時間ほどかけて巡り、歴史的背景や都市開発についての解説をしていただきました。特別に入らせていただいたソウル市庁最上階のカフェからは、ソウルの街が一望でき、特に印象的でした。

まちあるきの途中には、夕食として参鶏湯をいただきました。

・慶熙大学交流授業(9/13)(文:香川瑞樹)

2日目の午前に私たちは慶熙大学を訪れました。

美術学部の学生との交流授業では学生生活や学校付近のおすすめグルメ、アートスポットなどの発表を行い、お互いの学生の日常を知ることができました。

授業の後は学生が作品の制作を行っている教室を見学させていただき、制作途中の作品や工作機械など、普段見ることが出来ない場面を見ることができました。

昼食は慶熙大学の学生と共に学食で食べ、会話を弾ませながら交流を深めました。

解散後も慶熙大学の学生とカフェに行くなどして、沢山会話を交わすことができました。

お互いの日常や流行などの話を通じて、それぞれの文化の共通点や相違点を体感でき、有意義な時間となりました。

・国立中央博物館見学(9/14)(文:西山夏海)

国立中央博物館で開催中の、『巨匠の視線、人に向かう~英ナショナル・ギャラリー名画展』(英表記:Masterpieces from the National Gallery, London )を全員で見学しました。

会場内では讃美歌のような音楽が流れていたり、歴史的な名画の合間に現代作家の映像による演出があったりと、日本の展覧会との違いを感じました。

ルネサンス期から印象派までの変遷がそれぞれ2、3分の短い動画で簡潔に解説してあり、また会場内のしつらえが凝っていてじっくりと鑑賞することができました。

海外で展覧会を訪れる、貴重な経験となりました。

・グループごとのまちあるき(成均館大学)(9/14)(文:正村瞭子)     

2日目午後は4つのグループに分かれて成均館(ソンギュンガン)大学の学生たちと一緒に街歩きワークショップを行いました。

筆者のグループは乙支路(ウルチロ)、鍾路(チョンロ)をメインに歩きました。

乙支路、鍾路は朝鮮600年、韓国100年にわたってソウルの中心として機能してきた歴史のある地域です。景福宮、昌徳宮、徳寿宮、宗廟など重要な建造物が多くあるため、人が自然と集まり、商業施設や市場などが多く立ち並び、現在まで人通りの多い街になっています。鍾路には大通りの奥路地に「避馬通(ピマッキル/ピマトギル)」と呼ばれる通りがいくつもありました。この通りは、朝鮮時代に庶民が馬に乗った貴族たちと対峙する際にお辞儀をして通り過ぎるのを待つわずらわしさを避けるために造られたものでした。今も街中に過去の慣習や庶民の機転が伺える道が残っていることは大変興味深かったです。

また、商店街と住宅が複合した世運商店街にも訪れました。建物自体は建て替えではなくリニューアルによる再生を目的としており、古くからの雑貨屋や飲食店と新たなカフェやギャラリーが立ち並んでいました。建物の横道はソウルを眺望しながら歩くことができるようになっています。周辺地域は再開発に向けて工事を行っていましたが、成均館大学の学生によると政府の意向により度々完成形が変更されるため、当初の予定よりも工事の進度は遅れているそうです。

乙支路・鍾路は、古い街並みや歴史的建造物、現在まで残る専門商業地域、新たに舗装された道、建築物、ショッピングモールなど、時代のコントラストがはっきり見える地域でした。

実際に歩いてみるところころ変わる景色に発見が多く、

全体を眺め見ると調和の取れていないちぐはぐな景色が見て取れ、大変面白かったです。

案内していただいた成均館大学の学生方とも交流を通して仲を深めることができました。

・漢陽大学交流授業(9/14)(文:石澤果林)

韓国合宿3日目である9月14日に、ゼミ生で漢陽大学の学生たちと交流をしました。

数人が代表となって早稲田の学生生活の様子を発表しました。

その後は漢陽大学の学生と、ゼミ生が混ざり6人ほどのグループに分かれて、それぞれの学生生活などについての意見交換をしました。

恋人とのペアリングをつける位置について白熱した議論を交わしたグループもあったようです。

実際に韓国の学生と会話をすることにより、韓国の文化や生活についてさらに理解を深めることができました。

・景福宮見学(9/15)(文:皆尾拓真)

4日目はまず景福宮を訪れました。

景福宮とは、朝鮮王朝の太祖・李成桂が、1395年に高麗の首都を開京(現・開城)から漢陽(現ソウル)に移した際に建てた王宮で、実際に王が暮らし、政務を行った正宮です。

見学の際には、守門将交代儀式という、朝鮮時代に景福宮を守った守門将の交代儀式を再現したものを見る事も出来ました。

また王宮内には、韓服を来て観光をしている人も多くみられました。

王宮や儀式の見学を通して韓国独自の文化を存分に体感することができました。

・グループ別行動①(9/15)(文:渕上優衣)

グループ別行動ではそれぞれの班がテーマを定めてそのテーマに沿ってソウル市内の多くの場所を訪れました。その中でも二つの班を取り上げて紹介いたします。

2班は建築を主なテーマとして、伝統的な家屋から現代のタワー建築まで幅広い建築を網羅するように見学しました。

首都でありながら古くから歴史をもつソウルの街では、新旧の棲み分けがありつつお互いが融合している姿が印象的でした。

・グループ別行動②(9/16)(文:谷原義基)

5班は伝統美術をテーマとして、韓国の伝統的な美術作品、歴史に触れることのできるソウル工芸博物館と、現在の韓国、ソウルの姿を体現しているかのような東大門デザインプラザ(DDP)に訪れました。

ソウル工芸博物館では朝鮮王朝時代やそれ以前の陶器や漆器、人々の衣服、装身具などを見ることができました。景福宮のような有名な歴史的建造物から当時の社会、国の在り方を学ぶだけではなく、博物館に展示されていた物品の数々からは当時の人々の生活を垣間見ることができました。

DDPはその近未来的な外観が現代のソウルの街に非常にマッチし、ソウルの発展と今後の歩みをも想像させられるようでした。

韓国の過去と現在、そして未来をも学べる有意義な時間を過ごすことができました。

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