[学部]渋谷サクラステージ見学会

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2025年7月22日、渋谷サクラステージの見学会を行いました。当該施設の建築を担当された古谷誠章先生のご案内のもと、実際に施設内を歩き、数多くの建築の工夫を学びました。

渋谷サクラステージは、渋谷駅周辺の再開発計画の一環で建設され、商業施設・オフィス・居住空間が融合した建築となっています。最初に、再開発計画の建築に共通して設置されているアーバンコアを見学し、地下2階~3階までのフロアの繋がりを目で見て感じることができました。

渋谷サクラステージの建造過程においては、⑴道の両側の再開発を行ったこと(SHIBUYAサイドとSAKURAサイド)、⑵地権者が140人以上いる土地の開発を行ったこと、という2つの特徴がありました。さらに、様々な文化が混ざり合う「モザイクのまち」を継承すること、谷の地形を生かすこと、桜丘の「桜」と渋谷の元気なイメージにちなんだショッキングピンクをデザインに使うことなど、渋谷らしさを反映した建築を目指していたことを伺いました。

SHIBUYAサイドでは、デジタル技術を活用したグラフィックアートや金属的・直線的な建築上の工夫が多くある一方、アーバンコアやベンチが設置された通路などから、建築内での空間の繋がりを感じることができました。さらに、渋谷サクラステージのシンボルである「しぶS」を見学しました。「しぶS」は造船を行っていた企業による全溶接で作られたことを伺い、作業過程の大変さを想像しながら興味深く見ることができました。

SAKURAサイドは居住空間があるエリアであるため、安らぎや自然を感じることができる工夫が多くありました。サービスレジデンスのある建物の壁面には、ランダムに穴をあけたアルミのパネルが貼られており、風の音を抑える工夫がされていました。植物が多く生わった庭園スペースの他、色違いの石を使った階段などがあり、SHIBUYAサイドとは対照的に「アース」を強調した建築となっていました。

最後にはオフィスエリアのエントランスも見学し、光技術を活用した先進的なデザインを味わうことができました。

【文責:田崎里奈】

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