2024年5月14日、早稲田大学會津八一記念博物館で開催されていた「ニューヨークを舞台にした日本人アーティストたち ―木村利三郎作《メトロポリス》を中心に」を訪れました。
当日は荒川修作+マドリン・ギンズを中心とした日本・アメリカの前衛芸術を研究されている小川綾子氏(都市と美術研究所招聘研究員)に、出展作家である荒川修作について、〈実際には:盲目の意志〉シリーズを中心に解説をしていただきました。(都市と美術研究所 第30回研究会「荒川修作とニューヨークのアトリエ、そして『ブランク』について」)
本展は、「ニューヨークに学んだ画家たち―木村利三郎を中心に」(早稲田大学會津八一記念博物館、2019年)の開催後、新たに受贈した木村利三郎《メトロポリス》を中心に、1950〜70年代にニューヨークで木村と交流のあった作家たちを紹介したもので、現地での交流の痕跡が垣間見える作品や、ニューヨークの都市空間・文化をモティーフにした作品などが数多く出品されていました。

今でこそ、アーティストたちの活動の拠点は世界中に広がりを見せていますが、日本が戦後復興から高度経済成長期へと向かう中、まだ見ぬ世界で新たな表現を獲得すべくニューヨークに渡った作家たちの活動の一端を知ることのできる、貴重な展覧会でした。

なお、2025年5月18日までポーラ美術館で開催中の「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」では、本展出展作品の坂上怜湖《無題(B)》をモティーフに描かれた流麻二果《Track of Colors by Reiko》が展示中です。お時間ございましたら、ぜひ足をお運びください。

【文責:土田祥ノ介】